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【全47種】バーキンの型崩れしにくい素材ランキング!選び方を解説

型崩れしたバーキン

バーキンは、使用頻度や保管方法によっては型崩れが起こり、バッグの印象が変わってしまうことがあります。そのため、バーキンを購入する際には、型崩れしにくい素材や構造を理解し、適切なケアを行うことが大切です。

本記事では、バーキンの型崩れを防ぐための素材選びや保管方法、長持ちさせるためのポイントを詳しく解説します。新品の美しさを維持しながら、自分らしいスタイルで長く愛用するための知識を身につけましょう。

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当記事のここがポイント
  • バーキンの型崩れしにくい素材と特徴
  • 外縫いと内縫いの違いと型崩れへの影響
  • 型崩れを防ぐための正しい保管とケア方法
  • 型崩れしたバーキンの修復方法と売却の可能性

目次

【購入前】型崩れしにくいバーキンの基礎知識

バーキンで使用する型崩れしにくい素材ランキング

クロコダイル|最も型崩れしにくい素材

クロコダイル

1位 ポロサス(Porosus)

ポロサスは、最高級のクロコダイルレザーとして知られ、エルメスのバッグにも使用される希少な素材です。オーストラリアや東南アジアに生息する「スモールクロコダイル(イリエワニ)」の革で、非常に細かく均一なウロコ模様(鱗)が特徴です。革の密度が高く、硬めで耐久性があり、型崩れしにくいのが魅力です。光沢のある仕上げが施され、高級感のあるエレガントな見た目を持ちます。

2位 ポロサスマット(Porosus Matte)

ポロサスマットは、ポロサスにマット仕上げを施した革です。通常のポロサスに比べて光沢が抑えられ、落ち着いた印象を持ちます。マット加工によって革が柔らかくなり、しなやかな質感が感じられますが、それでもポロサス特有の硬さと耐久性はしっかり残っています。経年変化による味わいが出やすく、エイジングを楽しめる点が魅力です。

3位 ニロティカス(Niloticus Crocodile)

ニロティカスは、アフリカのナイル川流域に生息する「ナイルクロコダイル」の革です。ポロサスよりもウロコのサイズが大きめで、模様がよりダイナミックに見えるのが特徴です。革質はポロサスより若干柔らかく、しなやかで使いやすい点がメリットです。グレージング加工(艶出し加工)を施すことで、美しい光沢が生まれ、高級感のある仕上がりになります。

4位 ニロティカスマット(Niloticus Crocodile Matte)

ニロティカスマットは、ニロティカスの革にマット仕上げを施したものです。光沢がない分、落ち着いた風合いを持ち、よりナチュラルな印象になります。通常のニロティカスよりも革が柔らかくなり、手に馴染みやすくなるため、使い込むほどに風合いが増します。ただし、マット加工により油分が抜けやすいため、適切なケアが必要です。

5位 アリゲーター(Alligator)

アリゲーターは、アメリカ南部(特にフロリダやルイジアナ)に生息する「アメリカンアリゲーター」の革です。クロコダイル系の中では比較的柔らかく、革の質感はポロサスやニロティカスに比べてしなやかです。ウロコの形が丸みを帯びており、クロコダイル特有のV字型の模様(脊椎ライン)が少なめなのが特徴です。光沢のある仕上げが一般的で、ラグジュアリーな印象を与えます。

6位 アリゲーターマット(Alligator Matte)

アリゲーターマットは、アリゲーターにマット加工を施したものです。光沢が控えめになり、より落ち着いた雰囲気のある革になります。アリゲーターの革はもともと柔らかめなので、マット仕上げによってさらにしなやかになります。使い込むことで手に馴染み、経年変化による風合いを楽しめるのが特徴です。

トカゲ|硬さがあり、形状を維持しやすい

トカゲ

7位 リザード(Lizard)

リザードは、トカゲの革を使用した高級素材で、細かいウロコ模様が特徴です。革質は比較的硬く、型崩れしにくいですが、小さなウロコが多いため傷がつきやすい点に注意が必要です。高級感があり、フォーマルなシーンにも適した素材です。

8位 リザードナチュラ(Lizard Natural)

リザードナチュラは、リザードレザーのナチュラル仕上げバージョンで、より自然な風合いが特徴です。通常のリザードに比べて革が柔らかく、使い込むうちに形が馴染みやすくなるため、型崩れしやすい傾向があります。自然な経年変化を楽しみたい方に適した素材です。

牛|種類によるが、一般的に形状を維持しやすい素材

牛

9位 ヴォーエプソン(Veau Epsom)

ヴォーエプソンは、型押し加工が施された硬めのカーフレザーで、型崩れしにくいのが最大の特徴です。細かいシボ(シワ模様)が均一に施されており、傷や汚れが目立ちにくく、メンテナンスが比較的容易です。また、革のハリがあり、バッグのフォルムを長く保てるため、エルメスの定番素材として人気があります。ただし、硬めの質感のため、柔らかい質感を好む人には向かないこともあります。

10位 ボックスカーフ(Box Calf)

ボックスカーフは、エルメスの伝統的なカーフレザーで、滑らかな表面と上品な光沢が特徴です。耐久性が高く、適度な硬さを持ち、バッグの形状を維持しやすい点が魅力です。一方で、傷がつきやすく、スレや水分によるダメージに弱いため、丁寧な取り扱いが求められます。長く使用するとツヤが増し、エイジングを楽しめる素材でもあります。

11位 タデラクト(Tadelakt)

タデラクトは、ボックスカーフと似た特徴を持つカーフレザーで、上品なツヤと滑らかな質感が特徴です。特殊な加工により、ボックスカーフよりも柔らかくしなやかな手触りですが、型崩れしにくい耐久性を備えています。水に弱いため、雨の日の使用には注意が必要ですが、手入れをすれば長く美しい状態を保つことができます。クラシカルで洗練された雰囲気があり、高級感のあるバッグに適しています。

12位 ヴォーシャモニー(Veau Chamonix)

ヴォーシャモニーは、ボックスカーフのマットバージョンともいえるレザーで、自然な風合いが魅力です。表面がサテンのような滑らかさを持ち、控えめな光沢が特徴です。ボックスカーフと比べると傷がつきにくく、マットな質感のため指紋やスレが目立ちにくい点がメリットです。ただし、水や湿気には弱いため、保管環境には注意が必要です。クラシックで落ち着いたデザインのバッグに最適な素材です。

13位 エバーカーフ(Evercalf)

エバーカーフは、ボックスカーフよりもやや柔らかく、なめらかな手触りが特徴の高級カーフレザーです。適度なハリがあり、型崩れしにくい一方で、ボックスカーフほど硬くないため、エレガントな雰囲気を持ちながらも使いやすいバランスの取れた素材です。表面には自然なツヤがあり、使い込むほどに風合いが増します。ただし、水や傷には弱いため、丁寧なケアが必要です。

14位 ヴォートロイカ(Veau Troika)

ヴォートロイカは、珍しい毛付きカーフレザーで、独特の毛並みが特徴です。エルメスの中では個性的な素材で、一般的なレザーとは異なり、毛の流れや手触りの変化を楽しむことができます。革の芯材自体はしっかりしており、型崩れしにくいですが、表面の毛が摩耗しやすいため、日常的な使用には注意が必要です。ファッション性が高く、特別なコレクションとして人気のある素材です。

15位 マダム(Madame)

マダムは、細かい型押しが施された牛革で、しっかりとしたハリと高い耐久性を持つ素材です。表面が細かいシボ模様になっているため、傷がつきにくく、バッグの形状を美しく保つことができます。また、程よい硬さがありながらもしなやかさも兼ね備えており、エレガントな雰囲気を演出できるのが特徴です。ただし、革自体は比較的軽いですが、強度がある分、他のカーフレザーに比べると重量感があります。

16位 グレネムッシュ(Graine Monsieur)

グレネムッシュは、しっかりとした質感を持つ型押しレザーで、耐久性が高く、型崩れしにくい素材です。ヴォーエプソンよりも若干柔らかめですが、それでもバッグのフォルムを維持しやすい特徴があります。表面に独特の細かい型押し加工が施されており、傷や汚れが目立ちにくい点も魅力です。カジュアルにもフォーマルにも使える万能なレザーですが、ハードな使用には表面の摩耗に注意が必要です。

17位 ヴァッシュトレッキング(Vache Trekking)

ヴァッシュトレッキングは、耐久性が高く、アウトドアやハードな使用にも耐える頑丈なレザーです。牛革の中でも特に分厚く、しっかりとした質感を持ち、バッグの形状を維持しやすいのが特徴です。また、表面はナチュラルな仕上げが施されており、エイジングによる風合いの変化を楽しめる素材でもあります。ただし、適度なメンテナンスをしないと乾燥によるひび割れが起こる可能性があるため、定期的なケアが必要です。

18位 ヴァッシュ(Vache)

ヴァッシュは、厚みのある丈夫な牛革で、耐久性に優れています。しっかりとしたコシがあり、型崩れしにくいのが特徴ですが、使い込むほどに柔らかくなり、手に馴染んでいきます。表面は比較的マットな仕上がりになっており、ナチュラルな雰囲気が魅力です。一方で、硬さがある分、最初は扱いにくいと感じることがあるため、使いながら馴染ませていくことが重要です。

19位 ヴァッシュハンター(Vache Hunter)

ヴァッシュハンターは、ヴァッシュよりもさらにタフな素材で、厚みと耐久性に優れています。レザー本来のナチュラルな風合いを生かした仕上げが施されており、使い込むほどにエイジングの味わいが増していきます。非常に頑丈なため、型崩れしにくいですが、その分重量があるため、持ち歩く際にはやや重さを感じるかもしれません。ハードに使用したい方や、長年にわたって愛用したい方に向いた素材です。

20位 トゴ(Togo)

トゴは、エルメスの代表的なカーフレザーの一つで、型崩れしにくい適度な硬さとしなやかさを兼ね備えています。表面には細かいシボ(凹凸模様)があり、傷が目立ちにくいのが特徴です。また、使い込むほどに柔らかくなり、自然な風合いが増していきます。重すぎず、フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンで活用できるため、バーキンやケリーにも多く採用されている人気素材です。

21位 トリヨンクレマンス(Taurillon Clemence)

トリヨンクレマンスは、トゴよりも柔らかく、しなやかな質感を持つカーフレザーです。シボ模様がトゴよりも大きめで、自然な革の風合いを楽しめるのが特徴です。ただし、柔らかい分、型崩れしやすく、自立しにくい傾向があります。長く使用するとさらに柔らかくなるため、バッグの形を保ちたい場合は適切なケアが必要です。カジュアルな雰囲気のバッグに適した素材として人気があります。

22位 トリヨンノビーヨ(Taurillon Novillo)

トリヨンノビーヨは、トリヨンクレマンスと同じくカーフレザーですが、より軽量で硬めの質感を持つのが特徴です。適度なシボがあり、傷が目立ちにくく、扱いやすい素材です。トリヨンクレマンスほど柔らかくはならないため、型崩れを抑えつつも柔軟性を持たせたい方に向いています。軽さと耐久性のバランスが良く、使い勝手の良いレザーとして注目されています。

23位 トリヨンモーリス(Taurillon Maurice)

トリヨンモーリスは、トリヨン系レザーの中でも特にしなやかで、使い込むほどに馴染む特性を持っています。革の質感は柔らかく、自然な光沢があり、エイジングによる変化を楽しめる素材です。しかし、柔らかい分、型崩れしやすい点には注意が必要です。バッグのフォルムを維持するためには、中に詰め物を入れて保管するなどの工夫が求められます。

24位 バレニアフォーブル(Barenia Faubourg)

バレニアフォーブルは、オイルを多く含んだカーフレザーで、しっとりとした質感と滑らかな手触りが特徴です。耐水性が比較的高く、時間とともに独特の艶が増し、エイジングを楽しめる革でもあります。ただし、表面が非常に滑らかなため、傷がつきやすく、型崩れしやすい点には注意が必要です。適切なメンテナンスを施すことで、長く美しい状態を保つことができます。

25位 フィヨルド(Fjord)

フィヨルドは、ナチュラルなシボ模様が特徴のカーフレザーで、しっとりとした柔らかい質感を持ちます。厚みがあり、丈夫なレザーですが、非常に柔らかいため型崩れしやすい点には注意が必要です。また、水に弱いため、雨の日の使用や湿気の多い環境での保管には気を付ける必要があります。ナチュラルで上品な風合いを求める方に適したレザーです。

26位 エバーカラー(Evercolor)

エバーカラーは、細かい型押し加工が施されたカーフレザーで、柔らかさと適度なハリを兼ね備えています。スイフトよりも傷がつきにくく、型崩れもしにくいですが、長期間使用すると徐々に馴染んで柔らかくなります。表面はマットな質感で、ナチュラルな風合いが魅力です。カジュアルにもフォーマルにも合わせやすい万能なレザーですが、長く美しい形を保つには適切なケアが必要です。

27位 スイフト(Swift)

スイフトは、非常に滑らかで柔らかいカーフレザーで、しっとりとした手触りが特徴です。光沢があり、発色が美しいため、カラーバリエーションのあるバッグによく使用されます。ただし、柔らかいため型崩れしやすく、傷もつきやすい点には注意が必要です。使い込むとさらに柔らかくなり、エイジングによる風合いの変化を楽しむことができますが、型崩れを防ぐためには慎重に扱う必要があります。

28位 シッキム(Sikkim)

シッキムは、スイフトよりもさらに柔らかく、しなやかなカーフレザーです。表面は非常に滑らかで、独特の光沢感があり、触れると手に吸い付くような質感があります。ただし、型崩れしやすく、傷や水分にも弱いため、慎重に扱う必要があります。軽量で柔らかいため、持ちやすさを重視する方には適していますが、バッグの形を長く保つのは難しい素材です。

29位 ジョナサン(Jonathan)

ジョナサンは、エルメスのカーフレザーの中でも特にしなやかで、スムースな表面が特徴です。スイフトと似ていますが、ややマットな仕上がりで、控えめな光沢があります。非常に柔らかいため、型崩れしやすく、バッグの形を長期間維持するのは難しい素材です。ただし、軽量で持ちやすく、使い込むほどに馴染んでくるため、柔らかいレザーを好む方には向いています。

30位 ムッシュ(Monsieur)

ムッシュは、薄く柔らかいカーフレザーで、軽量ながら高級感のある滑らかな質感が特徴です。スイフトと同様にしっとりとした手触りで、柔軟性が高く、バッグのフォルムに馴染みやすいです。ただし、型崩れしやすく、長く使用するとさらに柔らかくなってしまうため、バッグの形を維持したい場合には向いていません。エレガントな雰囲気を演出できる素材ですが、デリケートな扱いが求められます。

31位 バレニア(Barenia)

バレニアは、オイルを多く含んだカーフレザーで、しっとりとした手触りとナチュラルな光沢が特徴です。耐水性が比較的高く、使い込むほどに深みのあるツヤが増し、エイジングを楽しめる素材です。しかし、表面は非常に滑らかで傷がつきやすく、型崩れもしやすい点には注意が必要です。上品な風合いを求める方に適していますが、丁寧なメンテナンスが欠かせません。

32位 グリズリー(Grizzly)

グリズリーは、厚みのあるカーフレザーで、ワイルドな風合いとナチュラルな質感が特徴です。しなやかさもありながら、一般的なカーフレザーよりは丈夫で、型崩れしにくいですが、長く使用すると柔らかくなり、フォルムが変わりやすくなります。エイジングによって味わい深く変化する素材ですが、表面がデリケートなため、摩擦や水分には注意が必要です。

33位 ヴォーベロア(Veau Velours)

ヴォーベロアは、スエード調のカーフレザーで、起毛した柔らかい質感が特徴です。非常にしなやかで軽量ですが、型崩れしやすく、水や汚れが付きやすい点には注意が必要です。落ち着いた風合いと独特のマットな質感が魅力ですが、日常使いには向かず、丁寧なケアが必要です。エレガントな雰囲気を演出できる素材として、一部のコレクションに使用されています。

山羊|耐久性はあるが柔らかめ素材

山羊

34位 シェブルミゾル(Chevre Mysore)

シェブルミゾルは、エルメスの代表的な山羊革で、細かいシボ模様と程よい硬さが特徴です。耐久性が高く、型崩れしにくいため、バッグや財布など幅広いアイテムに使用されています。軽量でありながら丈夫な点も魅力で、日常使いにも適した素材です。ただし、強い摩擦を受けると表面が擦れやすく、経年変化で光沢が増すため、マットな風合いを好む方は注意が必要です。

35位 コロマンデル(Colomandale)

コロマンデルは、シェブルミゾルよりもさらにしっかりとした質感を持つ山羊革で、エルメスの中でも耐久性の高い素材の一つです。表面のシボが深く、型崩れしにくいだけでなく、傷や汚れも目立ちにくいのが特徴です。使い込むほどに自然なツヤが出て、エイジングを楽しむことができます。ただし、硬めのレザーのため、最初はやや扱いにくいと感じることがあるかもしれません。

36位 ヴィブラート(Vibrato)

ヴィブラートは、山羊革を何層にも積み重ねて圧縮した特殊なレザーで、独特のストライプ模様が特徴です。他のレザーとは異なる加工方法のため、一点一点異なる個性的なデザインを持ちます。耐久性があり、型崩れしにくいですが、表面がデリケートで、摩擦や水分に弱いため、取り扱いには注意が必要です。ファッション性の高い素材として、特別なコレクションに使用されることが多いです。

水牛|比較的柔らかく、型崩れしやすい素材

水牛

37位 ブッフルシンドゥ(Buffle Sindhu)

ブッフルシンドゥは、ブッフルよりもさらに厚みがあり、耐久性の高い水牛革です。強度があるため、バッグの外装に使用されることが多く、長期間の使用に耐えられる素材です。しかし、革が厚い分、重量が増し、柔軟性が少ないため、使い始めはやや硬く感じることがあります。型崩れしにくい一方で、長く使用すると部分的に馴染みやすくなるため、適切な保管方法を心がけることが大切です。

38位 ブッフル(Buffle)

ブッフルは、水牛の革を使用したレザーで、厚みがあり、丈夫で耐久性が高いのが特徴です。シボ模様がしっかりと入っており、ナチュラルな風合いを楽しめます。ただし、柔軟性があるため、使い込むと徐々に形が変わりやすく、型崩れしやすい素材でもあります。水や汚れには比較的強いですが、適度な保湿ケアをしないと乾燥によるひび割れが起こることがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

39位 ダルメシアン(Dalmatian)

ダルメシアンは、水牛革の一種で、表面に特徴的なスポット模様が施された個性的なレザーです。比較的厚みがあり、耐久性が高いものの、他の水牛革と同様に柔軟性があるため、長期間の使用で型崩れしやすい傾向があります。デザイン性が高く、個性的なアイテムとして人気がありますが、表面の模様を美しく保つためには、丁寧なケアが必要です。

ダチョウ|しなやかで柔軟性があり、型崩れしやすい素材

ダチョウ

40位 オーストリッチ(Ostrich)

オーストリッチは、ダチョウの革を使用した高級レザーで、特徴的な「クイルマーク(羽毛の跡)」が独特の質感を生み出します。非常に柔らかくしなやかで、軽量でありながら耐久性が高いのが魅力です。ただし、柔らかさゆえに型崩れしやすく、バッグのフォルムを長く維持するのが難しい点には注意が必要です。使い込むほどにツヤが増し、美しい経年変化を楽しめる素材ですが、適切な保管と定期的なケアが欠かせません。

キャンバス他|最も型崩れしやすい素材

キャンバス生地

41位 トワルアッシュ(Toile H)

トワルアッシュは、厚手で耐久性の高いキャンバス生地で、エルメスのバッグにも使用される定番素材の一つです。非常に丈夫で型崩れしにくく、しっかりとしたフォルムを維持しやすいのが特徴です。通気性があり、カジュアルながらも高級感のある雰囲気を持っています。ただし、汚れが付きやすいため、定期的なクリーニングやケアが必要です。耐久性を求める方に適した素材です。

42位 トワルGM(Toile GM)

トワルGMは、トワルアッシュに次ぐ厚みと耐久性を持つキャンバス生地で、頑丈なつくりが特徴です。バッグの形を維持しやすく、型崩れの心配が少ないため、デイリーユースにも適しています。トワルアッシュよりも若干軽量で、使い勝手の良いバランスが取れた素材です。ただし、キャンバス特有のシワや汚れが目立ちやすい点には注意が必要です。こまめな手入れをすることで長く美しい状態を保てます。

43位 トワルオフィシエ(Toile Officier)

トワルオフィシエは、もともと軍用として使用されていたほど丈夫なキャンバス素材です。非常にしっかりとした織りが施されており、耐久性が高く、バッグの型崩れを防ぐのに適しています。ナチュラルな風合いが魅力ですが、硬めの生地のため最初は扱いにくく感じることもあります。耐久性と機能性を重視する方におすすめの素材です。

44位 トワルジーン(Toile Jean)

トワルジーンは、デニムのような質感を持つキャンバス生地で、適度な耐久性と柔軟性を兼ね備えています。トワルアッシュやトワルGMよりもソフトな素材で、使い込むほどに馴染んでいきます。カジュアルな印象が強く、普段使いしやすい点がメリットですが、型崩れしやすいため、バッグの中に詰め物を入れて保管するなどの工夫が必要です。

45位 ツイルアッシュ(Twill H)

ツイルアッシュは、しなやかで軽量なキャンバス生地で、エルメスのバッグにも採用されることがあります。柔らかく軽いため、持ち運びがしやすいですが、型崩れしやすいというデメリットもあります。生地自体が比較的薄いため、耐久性は他のキャンバス素材よりも劣る点に注意が必要です。軽量で柔らかいバッグを好む方に向いた素材です。

46位 クリノラン(Crinoline)

クリノランは、非常に軽量で柔らかい生地で、型崩れしやすい素材の一つです。ふんわりとした質感が特徴で、繊細な見た目と手触りを持ちますが、耐久性が低く、使用頻度が高いと形が変わりやすいです。バッグのフォルムを維持するためには、丁寧な保管と適切なサポートが必要になります。デザイン性を重視する方に適した素材です。

47位 フェルト(Felt)

フェルトは、最も柔らかく型崩れしやすい素材で、繊維を圧縮して作られた軽量な生地です。手触りが滑らかで、ナチュラルな風合いが魅力ですが、長期間使用すると型崩れしやすくなるため、フォルムを維持するのが難しい素材です。また、水や汚れに弱いため、雨の日の使用には向いていません。バッグの軽さを重視する方や、シーズン限定で使用するバッグ向けの素材です。

バーキンの外縫いと内縫いどちらが型崩れしにくいのか

バーキン ハンドル写真 ハンドル(n向き)写真
バーキン ハンドル写真 ハンドル(n向き)写真
バーキン

型崩れしにくいのは外縫いです。理由は、構造がしっかりしており、硬めの芯材と縫い目の位置が形状の維持を助けるからです。一方、内縫いは使いやすさと柔軟性があるため、日常的な使用には向いているものの、長く使うと型崩れしやすくなる という特徴があります。

外縫いのバーキンというとバーキンセリエがあります。

外縫いの特徴

外縫いは、縫い目が外側に見えるように仕立てられたデザインです。角がシャープで、バッグ全体がしっかりとしたフォルムを保つため、型崩れしにくいのが特徴です。

  • 型崩れしにくい理由
    1. 硬めの芯材を使用しており、バッグの形状が崩れにくい
    2. 縫い目が外にあるため、縁がしっかり固定されている
    3. しっかりとした作りのため、収納時にも形が保たれやすい
  • デメリット
    • 革が硬めのため、開閉がしにくい
    • 初めは使いにくさを感じることがある
    • 柔らかい印象ではなく、フォーマルな雰囲気が強い

内縫いの特徴

内縫いは、縫い目が内側に隠れるように仕立てられており、柔らかい印象のデザインです。角が丸みを帯びており、手馴染みの良い仕上がりになっています。

  • 型崩れしやすい理由
    1. 縫い目が内側にあるため、革がより柔らかくなりやすい
    2. 外縫いに比べて芯材が少なく、構造が柔軟
    3. 長期間の使用で革が馴染み、形が変わりやすい
  • メリット
    • 柔らかいフォルムでカジュアルな印象を持たせられる
    • 革がしなやかで、荷物の出し入れがしやすい
    • 使い込むほどに味が出る

外縫いと内縫いはそれぞれの魅力があり、使うシーンや好みによって選ぶのが最適です。

例:バーキンの内縫い(縫い目が内側でステッチが見えずふわっと柔らかいフォルム)
例:バーキンの内縫い
(縫い目が内側でステッチが見えずふわっと柔らかいフォルム)
例:バーキンの外縫い(縫い目が外側でステッチが見えカチッとしたフォルム)
例:バーキンの外縫い
(縫い目が外側でステッチが見えカチッとしたフォルム)

フォーマルで型崩れを防ぎたいなら外縫い、カジュアルで使いやすさを重視するなら内縫いがおすすめです。

バーキンは型崩れしても実はかっこいい

一般的に「型崩れ=劣化」と考えられがちですが、バーキンの場合は必ずしもそうではありません。むしろ、型崩れによって生まれる独特の風合いが、使い込まれたバッグならではの魅力を引き出します。ここでは、型崩れしたバーキンが「かっこいい」とされる理由を解説します。

使い込んだバーキンが持つ独特の風格

新品のバーキンは、フォルムが整った美しさがあります。しかし、長年使い込むことで、レザーが柔らかくなり、持ち主のライフスタイルに馴染んだ形へと変化していきます。この「くったり感」がこなれた雰囲気を生み出し、ヴィンテージ感のあるスタイルへと進化するのです。

  • 革が馴染み、自然なシワや柔らかさが生まれる
  • ハンドル部分が手にフィットし、使いやすくなる
  • くたっとしたシルエットが、カジュアルで抜け感のあるスタイルにマッチ

使い込まれたバーキンは、「大切に長く愛用している」という証にもなり、持ち主の個性が反映されたバッグとしての魅力を増していきます。

女優ジェーン・バーキンが実践した“使い込む美学”

バーキンの名前の由来となった女優・ジェーン・バーキンは、新品の状態ではなく、使い込んでくたびれたバーキンを愛用していたことで知られています。彼女は、バッグを気にせずラフに扱い、ステッカーを貼ったり、自由にカスタマイズしていました。

  • 新品のような完璧なフォルムより、使い込んで馴染んだ状態が好きだった
  • 自分らしいスタイルにカスタマイズし、個性を際立たせていた
  • 型崩れを気にせず、ファッションの一部としてナチュラルに取り入れていた

このように、型崩れしたバーキンは「きちんと管理されていないバッグ」ではなく、「愛用してきた歴史が詰まったバッグ」として価値を持つのです。

ヴィンテージファッションとの相性が抜群

型崩れしたバーキンは、ヴィンテージファッションやカジュアルスタイルと相性が良いことも魅力のひとつです。新品のバーキンがラグジュアリーでフォーマルな印象を与えるのに対し、型崩れしたバーキンはこなれ感があり、普段のスタイルにも馴染みやすくなります。

  • デニムやTシャツなどのカジュアルコーデにも自然にマッチする
  • きっちりしすぎず、リラックス感のあるスタイリングが可能
  • エイジングによって生まれる独特の風合いが、ヴィンテージアイテムと調和

「きれいめ」なスタイルだけでなく、こなれたファッションにも溶け込むことで、バーキンの新たな魅力が引き出されます。

型崩れしたバーキンをおしゃれに持つポイント

型崩れしたバーキンをかっこよく持ちこなすためには、いくつかのポイントがあります。

  1. ストラップを活用して持ち方を変える
    ハンドルだけでなく、ショルダーストラップを付けてラフに持つと、型崩れの雰囲気がより活かされます。
  2. シンプルな服装に合わせる
    くったりとしたバーキンは、それ自体が主役になるため、シンプルなコーディネートが映えます。
  3. ヴィンテージアクセサリーと組み合わせる
    ヴィンテージウォッチやレザー小物などと組み合わせると、統一感が生まれます。

新品の美しさとは異なり、型崩れしたバーキンには「使い込まれたバッグならではの魅力」があります。ジェーン・バーキンのように、バッグを気にせず自由に使うことが、本当のラグジュアリーとも言えるでしょう。きれいな状態を保つことにこだわらず、バーキンの経年変化を楽しむことで、より自分らしいスタイルを作ることができます。

型崩れし使い込んだバーキンは売れるのか?

バーキン メイン収納部写真
バーキン メイン収納部写真
バーキン

バーキンは高級ブランドバッグの中でも特に人気があり、状態を問わず市場価値があることで知られています。しかし、型崩れし使い込んだバーキンでも売れるのか、またどの程度の価値がつくのかを詳しく解説します。

型崩れしたバーキンでも売却可能

エルメスのバーキンは、新品はもちろん、中古品や状態が悪いものでも一定の需要があります。特に、レアなカラーや素材、限定モデルであれば、多少のダメージがあっても高値がつくことがあります。

  • 売れる理由
    • エルメスのバッグは流通量が限られており、中古市場でも需要が高い
    • 一部の購入者は「使い込まれた風合い」を魅力として評価する
    • 修理やメンテナンスを施すことで再販が可能なため、買取業者も積極的に買い取る

一方で、型崩れがひどい場合や、修理不可能なダメージがあると、査定額が大幅に下がる可能性があるため注意が必要です。

型崩れの程度による査定額の変化

バーキンの査定では、型崩れの程度が価格に大きく影響します。以下のような状態ごとに、買取額の変動が考えられます。

  1. 軽度の型崩れ(適度な使用感)
    • レザーが柔らかくなり、少しくったりしている状態
    • 角スレや小さな傷があるが、目立つダメージはなし
    • クリーニングや補修で状態が改善できるため、高めの査定が期待できる
  2. 中度の型崩れ(使用感が強い)
    • 明らかにバッグの形が崩れ、自立しにくい状態
    • 持ち手や角部分の擦れ、金具のくすみが目立つ
    • 価格は下がるが、レアカラーや人気のサイズなら買い手がつく
  3. 重度の型崩れ(形が維持できない)
    • 皮革の劣化が進み、変色や大きな傷が目立つ
    • 破れや修理不可能なダメージがある場合、買取が難しい
    • 部品取り(パーツリサイクル)目的で買取可能な場合も

一般的に、型崩れが軽度であればあるほど査定額は高くなり、重度のダメージがあると値段がつかない、もしくは極端に低くなる傾向があります。

買取価格を上げるためのポイント

型崩れしたバーキンでも、以下の点に気をつけることで買取価格を上げることが可能です。

  1. 正規の付属品を揃える
    • 箱、保存袋、カデナ(鍵)、クロシェット、レインカバーなどが揃っていると査定額がアップしやすい。
  2. 簡単なクリーニングをする
    • 柔らかい布で汚れを拭き取り、できるだけ清潔な状態で査定に出す。
  3. 複数の買取業者に査定を依頼する
    • 業者によって買取基準が異なるため、複数の見積もりを取ることで高額買取の可能性が高まる。
  4. エルメスのメンテナンスサービスを利用する
    • 公式のリペアを施すことで、見た目の印象が良くなり、買取額のアップにつながることがある。

型崩れバーキンはヴィンテージ市場でも人気

型崩れしたバーキンは、ヴィンテージ市場においても一定の需要があります。特に、「味のあるバッグ」として評価されることがあり、適度に使い込まれたものを好む購入者も存在します。

  • 一部のファッション愛好家は、新品よりも使い込まれたバーキンの風合いを好む
  • ジェーン・バーキンのように、ラフに使うスタイルを好む人には需要がある
  • ブランドの価値が高いため、完全に価値がゼロになることは少ない

ただし、極端なダメージがある場合は買取不可や低額になる可能性があるため、メンテナンスはしっかり行いましょう。

【購入後】バーキンを型崩れしないようにするには

バーキンの型崩れ防止法

バーキン ヒマラヤ 正面写真
バーキン ヒマラヤ 正面写真
バーキン ヒマラヤ

バーキンは高級レザーバッグとしての風格を持ちますが、長く使用するうちに型崩れが起こることがあります。特に、内縫い(レトゥール)モデルや柔らかいレザーのものは、フォルムが崩れやすい傾向があります。型崩れを防ぐためには、適切なケアと保管方法が重要です。ここでは、バーキンの型崩れを防ぐための具体的な方法を紹介します。

1. バッグの中に詰め物をして保管する

バーキンを保管する際は、バッグの内部に詰め物(あんこ)を入れることが重要です。何も入れずに放置すると、革が自重で沈み、形が崩れやすくなります。

  • おすすめの詰め物
    • 専用のバッグピロー(バーキン用の型崩れ防止クッション)
    • シルクやコットンの布を丸めたもの(湿気を防ぎつつ柔らかい形状を保つ)
    • エアキャップ(プチプチ)やクッション材(軽量でバッグに負担をかけにくい)

新聞紙や雑誌などはインクが移る可能性があるため、長期間の使用は避けたほうがよいでしょう。

2. 収納時は自立させるか、適切なサポートをつける

バーキンは形状を維持しやすいバッグですが、収納方法によっては型崩れが進行してしまうことがあります。

  • バッグを立てた状態で収納するのが理想的
  • 棚やボックスの中で固定し、他の物と押し合わないようにする
  • 長期間使用しない場合は、専用のバッグスタンドを活用

倒した状態で置いたり、他のバッグと密着させたりすると、形が崩れたり革にシワがついたりする原因になります。

3. 過度に重いものを入れない

バーキンは耐久性の高いバッグですが、過度に重いものを入れると底面が沈み、形状が崩れてしまいます。特に、トゴやトリヨンクレマンスのような柔らかいレザーは、重みで形が変化しやすいです。

  • 重たい荷物(PCや大量の書類)は避ける
  • ポーチなどで荷物を整理し、負担を分散させる
  • 底板(バッグシェーパー)を入れて形をキープ

適度な量の荷物にとどめ、バッグのフォルムに負担をかけないことが大切です。

4. 湿気を避け、通気性の良い場所で保管する

革製品は湿気を吸収しやすいため、適切な環境で保管しないと革が柔らかくなり、型崩れの原因になります。特に、クローゼットの奥や密閉された空間に長期間置いておくと、湿気がこもりやすくなります。

  • 湿気を吸収するシリカゲルや除湿剤を置く
  • 風通しの良い場所に収納する(時々クローゼットを開けて換気)
  • バッグの保存袋に入れて保管するが、完全に密閉しない

純正の保存袋を使うことで、ホコリや汚れから守りつつ、適度に通気性を保つことができます。

5. 定期的にメンテナンスを行う

定期的なメンテナンスをすることで、革が乾燥しすぎたり、柔らかくなりすぎたりするのを防ぐことができます。

  • 革用のクリームや保湿剤を使用する(乾燥を防ぎ、柔軟性を保つ)
  • 使用後は乾いた布で軽く拭き、汚れを取り除く
  • 専門のレザーケアショップで定期的にメンテナンスを依頼する

特に、長期間使わない場合は、革の状態を確認しながら適切なケアを行いましょう。

6. ショルダーストラップを使い分ける

バーキンは通常ハンドバッグとして持つことが多いですが、ストラップを使い分けることで、持ち手部分の型崩れを防ぐことができます。

  • 長時間持ち歩く際は、ショルダーストラップを併用して負担を分散させる
  • ハンドルにツイリーを巻くことで、型崩れや劣化を防ぐ
  • 持ち手を極端に曲げたり、変な形で収納しないようにする

ショルダーとハンドキャリーをバランスよく使うことで、持ち手の劣化を遅らせることができます。

バーキンの型崩れは、日頃の使用方法や保管方法によって防ぐことができます。

  • バッグの中に詰め物を入れる
  • 自立させる収納を心がける
  • 重すぎる荷物を入れない
  • 湿気対策をしっかり行う
  • 定期的なメンテナンスを行う
  • ストラップを活用し、持ち方を工夫する

これらの対策を実践することで、長く美しい状態を維持し、バーキンを最高のコンディションで楽しむことができます。

バーキンの型崩れの直し方

バーキン ヒマラヤ 内側サブ収納部写真
バーキン ヒマラヤ 内側サブ収納部写真
バーキン ヒマラヤ

長く使い続けることで、バーキンは次第に型崩れを起こすことがあります。特に、柔らかいレザー(トゴやトリヨンクレマンス)や、内縫い(レトゥール)仕様のバーキンは、使い込むほどに形が変わりやすくなります。しかし、適切な方法を実践することで、ある程度の型崩れを修正し、美しいフォルムを取り戻すことが可能です。ここでは、バーキンの型崩れを直すための具体的な方法を紹介します。

1. バッグの中に詰め物をして形を整える

型崩れしたバーキンを元の形に戻すためには、まずバッグ内部に詰め物を入れて形を整えることが重要です。

  • 適切な詰め物
    • 専用のバッグピロー(バーキン用の型崩れ防止クッション)
    • 柔らかい布やタオルを丸めたもの(バッグの形にフィットさせる)
    • エアキャップ(プチプチ)やクッション材(軽量で柔軟性がある)

新聞紙や厚手の雑誌は革に負担をかけたり、インク移りする可能性があるため避けるのが無難です。

  • 手順
    1. バッグの中に適量の詰め物を入れ、形を整える
    2. バッグをまっすぐに立て、自然な形状を保つ
    3. 数日間この状態で放置し、レザーを馴染ませる

これだけでも、ある程度の型崩れが改善されることがあります。

2. 形を整えながらスチームで革を柔らかくする

スチーム(蒸気)を活用することで、革を柔らかくし、元の形状に戻しやすくなります。

  • 手順
    1. 適度な距離(約30cmほど)を保ちながら、スチームをバッグ全体にあてる
    2. 革が少し柔らかくなったら、手で優しく形を整える
    3. 詰め物を入れて、自然な形状をキープしたまま乾燥させる
  • 注意点
    • 直接スチームを当てすぎると革がダメージを受けるので、必ず距離を取る
    • 一度に長時間スチームを当てない(短時間ずつ様子を見ながら行う)
    • 水分が多すぎるとシミになる可能性があるため、適度な加湿を意識する

この方法は特に、レザーが乾燥して硬くなり、シワが目立つ場合に有効です。

3. 手で形を整えながらマッサージする

革は適度なマッサージを加えることで、繊維がほぐれ、元の形に戻りやすくなります。

  • 手順
    1. 乾いた清潔な手で、型崩れしている部分を優しくなでる
    2. レザーに軽く圧をかけながら、少しずつ形を戻していく
    3. 型崩れが戻った状態で詰め物を入れ、形状を維持する
  • ポイント
    • 強く押しすぎない(無理に形を変えようとすると革にダメージが入る)
    • 時間をかけて少しずつ行う(数日かけて戻すイメージで)
    • レザークリームを併用すると、しなやかさが増す

特に、トゴやトリヨンクレマンスのような柔らかいレザーに効果的な方法です。

4. エルメス公式のリペアサービスを利用する

自分での修復が難しい場合は、エルメスの公式メンテナンスサービスを利用するのも一つの方法です。

  • 公式メンテナンスのメリット
    • プロによる形状修正が可能(芯材の交換やレザーの補修など)
    • オリジナルの状態に近づけることができる
    • 革にダメージを与える心配がない
  • 依頼する際のポイント
    • エルメスブティックに持ち込み、リペア相談をする
    • 修理にかかる期間や費用を確認する
    • 正規品であることを証明できる付属品(購入証明書など)があるとスムーズ

公式修理は時間がかかることが多いため、余裕を持って依頼するのが理想的です。

5. 専門のリペアショップを利用する

エルメス公式のリペア以外にも、バーキンの修理を専門とするリペアショップを活用するのも一つの選択肢です。

  • 専門リペアショップのメリット
    • 比較的短期間で修理が可能(エルメス公式より早い場合が多い)
    • 料金が公式修理よりもリーズナブルなことがある
    • 部分修正やリカラーなどのオプションが豊富
  • 選び方のポイント
    • エルメスのバッグ修理に実績のある店舗を選ぶ
    • レビューや口コミを確認する
    • 修理内容や仕上がりのイメージを事前に相談する

公式修理と異なり、リペアショップを利用すると元のエルメスの品質と完全に同じ仕上がりにはならない場合があるため、どこまでの修正を希望するのかを明確にすることが大切です。

6. 予防策として型崩れ防止アイテムを活用する

型崩れを直した後は、再発を防ぐための対策が必要です。

  • バッグインバッグを使用(バッグ内部の形状維持に役立つ)
  • 定期的に詰め物をして保管する(形を整えた状態を維持する)
  • 収納時に適度な空間を確保する(圧迫されると変形しやすい)

適切なメンテナンスを続けることで、バーキンのフォルムを長期間美しく保つことができます。

型崩れしたバーキンは、適切な方法を実践することである程度修復が可能です。

  • 詰め物を入れて形を整える
  • スチームを利用しながら革を馴染ませる
  • 手で優しくマッサージをして形を戻す
  • エルメス公式の修理サービスや専門リペアショップを活用する

型崩れを防ぐための予防策も併せて実践し、長く美しい状態を維持しましょう。

型崩れしたバーキンとファッションの合わせ方

バーキンは、使い込むほどにレザーが馴染み、独特の風合いを生み出します。型崩れしたバーキンは、フォーマルな印象が和らぎ、よりカジュアルでこなれたスタイルにフィットします。ここでは、型崩れしたバーキンをおしゃれに持ちこなすためのファッションの合わせ方を紹介します。

1. シンプルなスタイルに合わせて抜け感を出す

ホワイトシャツ+デニム+バーキンを身に着けた男女

型崩れしたバーキンは、その「くったり感」が特徴となり、ラフな雰囲気を演出します。そのため、シンプルなファッションと合わせることで、こなれた大人のスタイルが完成します。

  • おすすめのコーディネート
    • ホワイトシャツ+デニム+型崩れしたバーキン
    • 無地のTシャツ+スラックス+ナチュラルカラーのバーキン
    • モノトーンコーデ+ヴィンテージ感のあるバーキン

ポイントは、バッグが主役になるよう、服の色やデザインを控えめにすること。シンプルなアイテムを組み合わせることで、型崩れしたバーキンがより洗練された印象になります。

2. ヴィンテージ風のアイテムと組み合わせる

ヴィンテージ風のアイテムと使い込んだバーキンを組み合せた男女

使い込んだバーキンは、新品とは異なるヴィンテージの風合いを持っています。そのため、ヴィンテージ感のあるファッションアイテムと組み合わせると、スタイルに深みが増します。

  • おすすめのヴィンテージアイテム
    • ダメージデニムやレザージャケット
    • 古着のトレンチコートやテーラードジャケット
    • エイジングされた革靴やヴィンテージウォッチ

ヴィンテージライクなファッションと合わせることで、型崩れしたバーキンが単なる「使い古したバッグ」ではなく、「味のあるバッグ」として魅力的に映ります。

3. オーバーサイズの服と合わせてバランスを取る

オーバーサイズの服とくったりしたバーキンを組み合わせた男女

型崩れしたバーキンは、フォルムが柔らかくなるため、大きめの服と合わせることで全体のバランスを整えることができます。

  • おすすめのオーバーサイズコーデ
    • ゆったりしたニット+ワイドパンツ+バーキン
    • オーバーサイズのシャツワンピ+ロングブーツ+くったりしたバーキン
    • リラックス感のあるセットアップ+バーキン

オーバーサイズのアイテムと組み合わせることで、バーキンの柔らかいフォルムがより自然に馴染み、ラフな雰囲気を引き立てます。

4. ストリート系のスタイルにもマッチ

ストリート系のスタイルにマッチしたバーキンを持つ男女

バーキンはラグジュアリーなバッグですが、型崩れするとカジュアルな雰囲気が増すため、ストリート系のファッションとも相性が良くなります。

  • おすすめのストリートコーデ
    • スウェット+スニーカー+バーキン
    • パーカー+カーゴパンツ+ダメージ加工のバーキン
    • ロゴTシャツ+レザーパンツ+バーキン

特に、大きめのバーキン(35や40サイズ)は、ストリートファッションのビッグシルエットと相性が良く、バランスが取りやすくなります。

5. フェミニンなファッションに外しアイテムとして使う

フェミニンなファッションに型崩れしたバーキンを外しアイテムとして取り入れた男女

型崩れしたバーキンは、フェミニンなファッションと組み合わせることで、甘すぎないスタイルを作ることができます。

  • おすすめのフェミニンコーデ
    • フローラルワンピース+型崩れしたバーキン
    • レーストップス+デニム+バーキン
    • フェミニンなスカート+ブーツ+ヴィンテージ感のあるバーキン

甘めのコーデに、少しラフな印象のバーキンを合わせることで、程よい抜け感が生まれ、バランスの取れたスタイルになります。

6. 持ち方を工夫することで雰囲気を変える

バーキンは持ち方によって印象が変わるため、型崩れしたバッグをおしゃれに見せるためには、持ち方にも工夫を加えることが大切です。

  • ラフに腕にかける(こなれ感が出る)
  • ストラップを追加してショルダー持ち(よりカジュアルに)
  • フラップを開けたまま持つ(抜け感を演出)

型崩れしたバーキンは、フラップを閉じるよりも、開けた状態でラフに持つことで、より自然でリラックスした雰囲気になります。

新品のバーキンはエレガントな印象が強いですが、型崩れしたバーキンはカジュアルやストリート、ヴィンテージスタイルなど、幅広いファッションにフィットします。

  • シンプルなスタイルに合わせると洗練された印象に
  • ヴィンテージアイテムと組み合わせると雰囲気が増す
  • オーバーサイズの服と合わせるとバランスが取れる
  • ストリート系やフェミニンコーデにも“外しアイテム”として活躍

型崩れしたバーキンをうまく取り入れることで、コーディネートの幅が広がり、自分らしいスタイルを楽しむことができます。

まとめ:バーキンの型崩れを防ぐための重要ポイント

記事のポイントのまとめです。

  • バーキンの型崩れを防ぐためには、素材選びが重要
  • クロコダイルレザーは最も型崩れしにくく、高級感がある
  • リザードレザーは硬めで形状を維持しやすいが傷がつきやすい
  • ヴォーエプソンなどの型押しカーフレザーは型崩れしにくい
  • トゴやトリヨンクレマンスは柔らかく、型崩れしやすい
  • 外縫い(セリエ)は構造がしっかりしており型崩れしにくい
  • 内縫い(レトゥール)は柔らかく、長く使うと型崩れしやすい
  • バッグの中に詰め物を入れて保管すると型崩れを防げる
  • 重すぎる荷物を入れると底が沈み型崩れしやすくなる
  • 湿気を避け、風通しの良い場所で保管することが重要
  • ストラップを活用し、持ち手の負担を分散させる
  • 形を整えながらスチームを使うと型崩れを軽減できる
  • 定期的なレザーケアで革の柔軟性を保ち型崩れを防ぐ
  • 型崩れが進行した場合はエルメス公式のリペアが有効
  • バーキンは型崩れしてもヴィンテージの風合いとして楽しめる