エルメス

バーキンを売ってくれない理由とは?今すぐに購入できる裏技

金庫の中に置かれたバーキン

エルメスの「バーキン」は、単なる高級バッグではなく、世界中のセレブやファッション愛好者が憧れる特別な存在です。しかし、多くの人が「バーキンを売ってもらえない」と感じる現実があります。店舗を訪れても「本日の入荷はありません」と言われたり、希望のモデルを尋ねても「ご案内できる商品はございません」と断られたりすることが少なくありません。

では、なぜエルメスはバーキンを簡単に販売しないのでしょうか? 本記事では、エルメスがバーキンを売ってくれない理由や、購入するための条件、さらには中古市場での入手方法まで詳しく解説します。

バーキンを手に入れたいと考えている方にとって、現実的な購入方法を知るための参考になれば幸いです。

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当記事のここがポイント
  • エルメスがバーキンを簡単に販売しない理由と販売戦略
  • バーキンを購入するための条件や必要な購買実績
  • 一見さんや新規顧客が購入することの難しさと対策方法
  • 中古市場での購入のメリットと賢い買い方

目次

エルメスの店舗でバーキンを売ってくれないのはなぜ?購入条件を解説

バーキンを売ってくれない理由

エルメスのバーキンは、単なる高級バッグではなく、ブランドの象徴ともいえるアイテムです。しかし、多くの人が「バーキンを売ってもらえない」と感じる理由はいくつも存在します。

その根本的な要因は、エルメスがバーキンの販売方法を厳格に管理しているためです。

以下では、具体的にどのような理由でバーキンが売ってもらえないのかを詳しく解説します。

1. 需要と供給のバランスが崩れている

バーキンは職人が1つずつ手作りするため、大量生産が不可能です。1人の職人が1か月で製作できる数は約10個程度とされており、エルメスのこだわりによって供給量は極端に制限されています。一方で、世界的にバーキンの需要は年々高まっており、この圧倒的な需要超過が「バーキンが売ってもらえない」と感じる大きな要因のひとつです。

2. エルメスが「顧客」を選んでいる

エルメスは、一見さんにバーキンを販売することを極力避けています。これは、エルメスが長期的な関係を築ける顧客を優遇する販売戦略を採用しているためです。過去にエルメスの商品を頻繁に購入している顧客にはバーキンの案内が来ることがありますが、初めて訪れた人がいきなり購入できるケースは極めて少ないです。

3. 転売防止のため

バーキンは資産価値が高いため、転売目的で購入する人が後を絶ちません。そのため、エルメスは転売を防ぐために厳しい販売制限を設けており、信頼できる顧客にのみ販売するという方針を取っています。販売員は顧客の購買履歴や会話の内容から「本当にバーキンを使いたいのか、それとも転売目的なのか」を見極めています。

4. 「30分ルール」の存在

エルメスには、「30分ルール」と呼ばれる非公式なルールが存在すると言われています。これは、バーキンを紹介された際に「購入するかどうか」を30分以内に決めなければならない、というものです。これは、優先的に購入できる人が決まっている状況で、次に控えている顧客にスムーズに案内するための仕組みとされています。

5. お得意様には優先的に紹介される

エルメスでは、バーキンの販売に関して「実績」が重要視されます。具体的には、過去にエルメスでの購入履歴があり、一定額以上の商品を継続して購入している顧客が優先されるのです。このため、バーキンを求めて初めてエルメスを訪れた人にとっては、入手が非常に困難になります。

6. 一見さんには厳しいハードル

「バーキンは一見さんには売ってくれない」と言われる理由は、エルメスの販売戦略にあります。エルメスの店舗では、一見さんに対しては「本日の入荷はございません」と案内することが一般的です。しかし、同じ日でもお得意様にはバーキンが紹介されることがあるのです。この差は、エルメスがブランドの価値を守るために「顧客を選ぶ」戦略を取っているからにほかなりません。

7. 店舗ごとの在庫管理と販売戦略

エルメスのバーキンは、一般の小売店のように「売れれば終わり」という販売方法ではなく、戦略的に在庫管理されていることが特徴です。店舗によってはバーキンをディスプレイさえしていない場合もあり、これはブランドの希少価値を維持するための措置でもあります。

8. SNSやメディアの影響

近年では、SNSやメディアを通じてバーキンの人気が急上昇しています。多くのインフルエンサーやセレブリティがバーキンを紹介することで、さらに需要が高まり、入手難易度が上がっているのです。特に、SNSでは「バーキンを買う方法」などの情報が拡散されており、それがさらなる需要増加を引き起こしています。

9. 資産価値としてのバーキン

バーキンは「持つだけで価値が上がるバッグ」とも言われ、投資目的で購入する人が増えています。このため、純粋に使いたい人よりも資産目的で購入する人が増え、結果的に一般の顧客にはますます手に入りにくくなっているという現象が起きています。

バーキンが売ってもらえない理由は単に「在庫がない」ということだけではなく、エルメスの販売戦略やブランドの方針によるものが大きいです。エルメスはバーキンを単なる「バッグ」としてではなく、「特別な価値を持つアイテム」として販売しており、顧客を厳選しながら販売しています。そのため、バーキンを手に入れるためには、エルメスの商品を継続して購入する、店舗の販売員と関係を築く、根気強く通うといった努力が必要になるのです。

バーキンを売ってくれない問題でエルメスが提訴された事例

ショルダー バーキン 背面写真
ショルダー バーキン 背面写真
ショルダー バーキン

エルメスのバーキンを「売ってもらえない」という問題は、一般の消費者だけでなく、ついには法的な問題にまで発展しました。特に、アメリカではこの販売戦略が不当であるとして、消費者による訴訟が起こされています。この事例は、ブランドの販売方針が消費者の購買行動にどれほど影響を与えるかを示す象徴的な出来事となりました。

1. 訴訟の概要

2023年、カリフォルニア州の連邦地裁において、エルメスが不当な販売手法を行っているとして、2人の消費者が集団訴訟を提起しました。訴えの中心は、「エルメスがバーキンを特定の顧客にしか販売せず、一般消費者が自由に購入できないようにしている」という点です。原告側は、バーキンの購入を希望してエルメスの店舗を訪れたものの、販売員から「他のエルメス商品を複数購入し、顧客として認められないとバーキンは紹介できない」と言われたことを証言しました。

この訴訟では、エルメスが特定の高額顧客に対して優先的にバーキンを販売し、他の消費者には販売しないという「排他的販売戦略」が不当な市場独占にあたると主張されています。また、店舗でバーキンを直接購入できるわけではなく、販売員の裁量によって購入の可否が決定される点が問題視されました。

2. 提訴の背景にあるエルメスの販売戦略

エルメスは長年、「バーキンを特別な顧客のみに販売する」というブランド戦略を維持しています。これは、ブランド価値を高め、希少性を維持するための施策であり、定価で購入できる機会を極めて限られたものにすることで、ラグジュアリーブランドとしての地位を確立しているのです。バーキンはオンラインショップでは販売されず、店頭にもディスプレイされていないことが多く、顧客が自由に選べる商品ではありません。

この販売方式は、ブランドのプレミアム感を維持する一方で、一部の消費者には「不公平」と映ることもありました。特に、新規顧客がバーキンを購入できない状況や、特定の高額顧客のみに優遇される販売システムは、市場の公正競争を阻害しているのではないかという批判が強まっていました。

3. 訴訟がもたらす影響

この訴訟がエルメスにどのような影響を与えるのかは、今後の裁判の結果次第ですが、すでにラグジュアリーブランドの販売戦略に関する議論を呼んでいます。もしエルメスが敗訴した場合、バーキンの販売方式を変更せざるを得なくなる可能性があります。たとえば、より透明性のある販売方法が導入されることで、誰でも平等にバーキンを購入できるシステムになるかもしれません。

しかし、逆にエルメスが訴訟に勝利した場合、現在の販売戦略が「合法」と認められることになり、今後も「バーキンは特別な顧客にのみ販売する」という方針が続くことになるでしょう。この結果次第では、他のラグジュアリーブランドも同様の販売方式を採用する可能性があり、業界全体に影響を与えるかもしれません。

エルメスのバーキンをめぐる訴訟は、「高級ブランドがどこまで販売方法を独自に決定できるのか?」という問題を浮き彫りにしました。この訴訟の行方次第では、バーキンの販売方式が大きく変わる可能性もありますが、少なくとも現在の状況では「エルメスの顧客にならなければ購入できない」という実態に変化はないでしょう。

バーキンを確実に手に入れたい場合、直営店での購入は時間とコストがかかるため、専門店や中古市場を利用することが現実的な選択肢となります。今後、エルメスの販売方針に変化があるのかどうか、引き続き注目が必要です。

参考:ブルームバーグ

バーキンを売ってくれるまで何年待ちしないといけないのか?

バーキン カザック 左底写真
バーキン カザック 左底写真
バーキン カザック

エルメスのバーキンは、その希少性と特別な販売システムにより、購入希望者がすぐに手に入れることは極めて難しいバッグです。「何年待てば買えるのか?」という疑問を持つ人も多いですが、実際には一概に「〇年待てば必ず買える」という明確な答えは存在しません。なぜなら、エルメスが採用している販売方針や、顧客との関係性が購入の可否を大きく左右するためです。

バーキンは基本的に「予約不可」

エルメスでは、バーキンを「予約販売」することは基本的にありません。これは、意図的に希少性を高め、ブランドの価値を維持するための戦略です。そのため、一般的な商品とは異なり、待ち時間を明確に設定することができません。

「エルパト」で買えるまでの期間は不確定

「エルパト(エルメス・パトロール)」とは、バーキンを求めてエルメスの直営店を何度も訪れ、入荷状況を確認する方法です。この方法を続けることで、運が良ければフリーのバーキン(予約されていないバーキン)に出会える可能性があります。しかし、毎日のように通っても出会えないこともあり、数か月~数年かかることも珍しくありません。

「お得意様」になると待ち時間が短縮される?

エルメスは「お得意様」には特別な優遇を行っています。つまり、エルメスの商品を長年にわたり多く購入し、店舗との関係性を築いた顧客には、バーキンが入荷した際に優先的に案内される可能性があるのです。このため、「お得意様」になれば数か月~1年ほどでバーキンを手にすることができるかもしれません。

しかし、お得意様になるためには、エルメスの他の商品(スカーフ、ジュエリー、プレタポルテ、時計など)を定期的に購入し、数百万~数千万円の実績を積む必要があります。このハードルの高さが、バーキンを入手することをさらに難しくしている要因の一つです。

バーキンは「運次第」の要素が大きい

バーキンを手に入れるまでの期間は、運にも大きく左右されます。一見さんでも、エルパトを続けていれば、運よくフリーのバーキンを購入できる可能性はゼロではありません。逆に、お得意様になったとしても、希望のサイズやカラーが入荷しなければ、なかなか購入できないこともあります。

海外の店舗のほうが早く手に入る?

バーキンは日本国内だけでなく、世界中で品薄状態が続いています。しかし、ヨーロッパの一部の店舗では、日本よりも入手しやすいケースもあるようです。特にエルメスの本店があるフランス・パリでは、観光客向けの販売ルールが異なり、入手しやすい可能性があるとも言われています。

ただし、現地の店舗でもバーキンの販売方法は厳格であり、店員とのコミュニケーションや運が大きく影響します。そのため、海外旅行ついでに「簡単に買える」というわけではありません。

バーキンを手に入れるまでの時間は、購入希望者の状況やエルメスとの関係性、そして運によって大きく異なります。一見さんがエルパトで粘っても数年かかることもありますし、お得意様であれば数か月で購入できる可能性もあります。

年収いくらあればスムーズにバーキンを売ってもらうことができるのか?3,000万円以上が理想的

バーキン 無秩序 刻印(スタンプ、型押し)写真
バーキン 無秩序 刻印(スタンプ、型押し)写真
バーキン 無秩序

バーキンをスムーズに購入できるかどうかは、単純に「年収」だけで決まるものではありません。しかし、ある程度の経済力が求められることは間違いなく、特にエルメスの直営店でバーキンを手に入れるには、高額な購買履歴を持つことが大きな要素になります。

エルメスの販売戦略として、バーキンを一見の顧客に販売することはほぼなく、エルメスの常連客(お得意様)に優先的に販売する傾向があります。この「お得意様」になるためには、エルメスで一定額以上の購入実績を積むことが必要です。具体的には、バッグ以外のプレタポルテ(衣類)、シューズ、アクセサリー、ホームグッズなどを購入し、エルメスの売上に貢献することが求められます。そのため、バーキンをスムーズに手に入れるには、「エルメスで年間500万円~1000万円以上の買い物をする余裕があるか」が一つの目安となります。

この金額から逆算すると、スムーズにバーキンを購入できる層の年収は 少なくとも1000万円以上、理想的には3000万円以上 が望ましいと考えられます。なぜなら、エルメスで年間500万円以上を使い続けるとなると、年収1000万円では可処分所得の大半をエルメスに費やすことになり、現実的ではないからです。年収3000万円以上であれば、エルメス以外の生活費や投資などに支障をきたすことなく、エルメスのVIP顧客としての地位を確立しやすくなります。

また、エルメスの販売員(SA)は顧客の購買パターンを記録しており、「エルメスの世界観を理解し、長期的にブランドを愛用する顧客かどうか」を重視します。そのため、高額な商品を一度に大量購入するのではなく、年間を通じてコンスタントに買い物をする方が、よりお得意様として認識されやすく、結果的にバーキンを売ってもらいやすくなるのです。

加えて、エルメスの店舗ごとに販売戦略が異なるため、特に富裕層が多く訪れる都市部(東京や大阪、パリなど)のフラッグシップストアでは、競争が激しくなり、高額な購買履歴がより重要視される傾向があります。一方、地方の店舗では、年間500万円以下の購入でも担当者が付き、バーキンの案内を受けられる可能性もあります。

以上をまとめると、バーキンをスムーズに売ってもらうためには、 年収3000万円以上が理想的 であり、年間500万円以上をエルメスで使い続けることが重要です。しかし、それだけではなく、エルメスのブランド哲学を理解し、販売員と良好な関係を築くことも、バーキン購入の鍵となるでしょう。

一見さんでもバーキンを売ってくれるのか?

バーキン アルルカン 背面写真
バーキン アルルカン 背面写真
バーキン アルルカン

バーキンを購入する際に「一見さんは買えない」との噂を聞いたことがある人も多いでしょう。結論から言えば、一見さんでもバーキンを購入することは可能ですが、そのハードルは非常に高いのが現実です。エルメスの販売戦略やバーキンの流通状況を理解すれば、その理由が見えてきます。

一見さんがバーキンを手に入れるのが難しい理由

エルメスのバーキンは、単なる高級バッグではなく、ブランドのアイコンであり、非常に希少価値が高い商品です。そのため、エルメスは信頼できる顧客にのみバーキンを販売する方針を取っています。エルメスの販売員が顧客を選別し、長期的にブランドを愛用する見込みのある人に優先的に販売するため、一見さんがバーキンを購入するのは難しいのです。

また、転売目的での購入を防ぐために、バーキンの販売には厳格なルールが設けられています。転売目的の購入者は、バーキンの希少価値を損ねる要因となるため、エルメス側としては慎重に販売を進める必要があるのです。

一見さんがバーキンを購入するための方法

一見さんでもバーキンを購入できる可能性はゼロではありません。そのためには、以下のような方法を試す必要があります。

  1. エルパト(エルメスパトロール)をする:バーキンはフリー在庫として店舗に入荷することがあります。そのため、エルメスの直営店を定期的に巡回する「エルパト」を行い、運よくフリー在庫のバーキンに出会えれば購入できる可能性があります。しかし、エルパトをしている人は多く、競争率が高いため、一見さんが購入できる確率は低いのが現実です。
  2. 直営店のスタッフとコミュニケーションを取る:店舗を訪れる際、単に「バーキンはありますか?」と尋ねるだけではなく、店員と良好な関係を築くことが重要です。エルメスでは、顧客との信頼関係を重視するため、一見さんであっても礼儀正しく接し、エルメス製品に対する興味や愛着をアピールすることで、スタッフから好印象を持たれることが購入への第一歩となります。
  3. エルメスで実績を作る:エルメスでは、長期的にブランドを愛用する顧客を優遇します。そのため、まずはバーキン以外のエルメス製品(財布、スカーフ、アクセサリーなど)を購入し、顧客としての実績を積むことが大切です。実績を積むことで、販売員からの信頼を得られ、バーキンを紹介してもらえる可能性が高まります。
  4. バーキンの入荷情報をこまめにチェックする:エルメスの直営店では、バーキンが不定期に入荷します。そのため、複数の店舗を巡回し、スタッフに入荷状況を尋ねることで、バーキンが手に入りやすいタイミングを把握することができます。
  5. 海外の直営店でチャレンジする:日本のエルメスでは、顧客の選別が特に厳しい傾向にあります。しかし、海外の店舗では一見さんでもバーキンを購入できる可能性が日本よりも若干高いケースがあります。特に、フランス・パリの本店では観光客向けの販売枠が設けられていることがあり、運が良ければ購入できるチャンスがあります。

一見さんであってもバーキンを購入できる可能性はありますが、その道のりは決して簡単ではありません。長期的な視点でエルメスとの関係を築くことが重要であり、バーキン以外のエルメス製品を購入しながら、ブランドとの接点を増やしていくことがカギとなります。

また、転売目的ではなく、本当にバーキンを愛用したいという気持ちを伝えることが、購入への近道となるでしょう。

バーキンは年間2個までしか売ってくれない?

バーキン ヒマラヤ 正面写真
バーキン ヒマラヤ 正面写真
バーキン ヒマラヤ

エルメスのバーキンには、年間の購入制限があるという話を聞いたことがあるかもしれません。実際、エルメスでは「バーキンは1人あたり年間2個までしか購入できない」というルールがあると言われています。この制限がどのように適用されるのか、また、すべての顧客に対して厳密に運用されているのかを詳しく解説します。

1. エルメスがバーキンを年間2個までの購入制限を設けている理由

エルメスがバーキンの販売を年間2個までに制限している背景には、ブランド価値の維持と転売対策の二つの大きな目的があります。

  • ブランド価値の維持:バーキンは、エルメスの中でも最も象徴的で希少価値の高いアイテムです。そのため、大量に市場に流通してしまうと、バーキンの特別感やプレミアム性が損なわれてしまいます。年間の購入個数を制限することで、希少価値を保ち、エルメスのブランド戦略を維持しているのです。
  • 転売対策:バーキンは新品よりも中古市場で高値が付くことが多く、転売目的で購入する人が後を絶ちません。年間2個の制限を設けることで、一部の顧客が大量購入して転売するのを防ぐ狙いがあります。

2. 本当にすべての顧客が年間2個までなのか?

「バーキンは年間2個までしか購入できない」とよく言われますが、これはすべての顧客に一律で適用されているわけではありません。購入制限の適用方法にはいくつかのポイントがあります。

  • 対象となるのはエルメス直営店での購入:年間2個の制限は、エルメスの直営店で購入する場合に適用されるルールです。専門店や中古市場での購入には制限がなく、例えば中古販売店でバーキンを購入する場合、この制限は関係ありません。
  • VIP顧客には例外がある可能性:一般的な顧客には年間2個の制限が適用されますが、エルメスの「VIP顧客」に対しては、特別な販売枠が設けられていることもあります。長年にわたってエルメスで多額の買い物をしている顧客に対しては、特別に年間2個以上のバーキンが提供されることがあるといわれています。
  • 種類によっては制限を超えて購入できる可能性:「年間2個」の制限が適用されるのは、主にバーキンやケリーなどの人気バッグですが、特別仕様のバーキン(限定モデルや異なる素材のモデル)については、この制限が適用されないことがあるとも言われています。そのため、スタンダードなバーキンではなく、限定モデルを狙うことで制限を回避できる可能性があります。

バーキンには「年間2個までしか売ってもらえない」という制限がありますが、これはエルメス直営店での購入に適用されるものであり、例外も存在します。

特に、VIP顧客や限定モデルの購入者には制限が緩和されることがあります。

30分ルールとは?

バーキン カラー マティック 背面写真
バーキン カラー マティック 背面写真
バーキン カラー マティック

エルメスのバーキンを購入しようとする人々の間でよく語られる「30分ルール」。このルールはエルメスが公式に発表しているものではなく、店舗での購買体験を通じて生まれた暗黙の了解のようなものです。

特に、バーキンのような希少なアイテムを求める顧客にとって、このルールは重要なポイントとなるため、具体的にどのようなものなのか詳しく解説します。

30分ルールとは、エルメスの店舗において「バーキンを購入するかどうかの決断を、およそ30分以内に行わなければならない」というものです。このルールが適用されるのは、以下のような状況のときです。

  • 店舗で偶然バーキンを紹介された
  • すでに順番待ちの顧客がいる
  • 複数の顧客が入荷品の購入を希望している

つまり、店舗に在庫がありバーキンが紹介された場合、購入希望者が複数いる場合には「買うか買わないか」を早急に決断する必要があります。

30分ルールが存在する理由

  1. スムーズな販売のため:バーキンは非常に希少で、店舗に入荷しても即座に売り切れることがほとんどです。そのため、購入希望者が長時間悩んでしまうと、ほかの顧客の機会を奪ってしまうことになります。これを防ぐため、ある程度の時間制限を設けることで、販売の流れをスムーズに保つ目的があります。
  2. 購入意欲の確認:バーキンの購入には高額な費用がかかるため、顧客の迷いが生じやすいものです。しかし、エルメス側としては「本当に購入する意思があるのか」を短時間で判断する必要があります。優柔不断な対応をしてしまうと、次の顧客にチャンスが回ることになります。
  3. 転売対策:エルメスは転売目的の購入を防ぐために、購入者を慎重に選ぶ傾向があります。30分という制限時間があることで、転売目的の購入者が長時間にわたり交渉を試みることを防ぐ役割もあります。

30分ルールが適用された実際のケース

例えば、エルパト(エルメスパトロール)中に運よくバーキンに遭遇した場合、通常、最初に店舗へ訪れた順番で案内されることが多いです。しかし、購入希望者が複数いる場合、店員から「30分以内に購入を決めてください」と言われることがあります。

もし最初の顧客が「色やサイズが思っていたものと違う」「予算よりも高い」といった理由で決断を先延ばしにした場合、30分以内に結論を出せなければ次の顧客に販売の権利が移ります。このルールがあるため、バーキンを求める顧客は、即断即決の姿勢を持つことが求められます。

30分ルールを踏まえた賢い対応策

  1. 事前に予算や希望の条件を明確にしておく:予算や希望するカラー、サイズ、素材などを事前に決めておけば、いざバーキンが紹介された際に、即座に購入の可否を判断できます。
  2. 決断力を持つ:30分は長いようで短い時間です。バーキンを購入するつもりでエルメスに通っているなら、即決できるように準備をしておきましょう。
  3. 複数の選択肢を持つ:希望のバーキンが100%見つかるとは限りません。多少の違いがあっても、手に入れられるなら購入するのか、それとも次回に賭けるのかを事前に考えておくとよいでしょう。

30分ルールとは、バーキン購入時に「買うか買わないか」を迅速に決断しなければならない暗黙のルールのことです。このルールが存在する背景には、スムーズな販売の確保や転売対策といった理由があります。希少なバーキンを手に入れるためには、事前に準備し、決断力を持つことが非常に重要になります。

バーキン購入奮闘記(リアルな口コミ)

バーキン ピクニック ハンドル写真 ハンドル(U向き)写真
バーキン ピクニック ハンドル写真 ハンドル(U向き)写真
バーキン ピクニック

バーキンの購入は、一般的なショッピングとはまったく異なる特別な体験です。エルメスの販売戦略によって、誰でも簡単に購入できるわけではなく、店舗ごとに販売の基準やルールが異なるため、多くの人が苦労しながらバーキンを手に入れています。ここでは、実際にバーキンを購入した人たちのリアルな体験談を紹介しながら、どのような方法で手に入れたのか、どのような苦労があったのかを詳しく解説します。

1. 「エルパトを続けてついにバーキンを手に入れた!」

(東京都・40代女性)

私はエルメスの直営店でバーキンを購入することを決意し、エルパト(エルメスパトロール)を約半年間続けました。最初は何度店舗を訪れても「本日の入荷はありません」と断られ、買える気がしませんでした。しかし、ある日たまたま訪れた際に、店員さんから「本日、少しだけご案内できるものがあります」と言われ、ついにバーキンを紹介してもらえました。私の購入実績はエルメスのスカーフや財布など、総額100万円ほどでしたが、それが功を奏したのかもしれません。

この経験から、エルメスの店舗では「継続して訪れる」「購入履歴を積む」ことが大事だと実感しました。初めて訪れたときは何も買わずに帰りましたが、後に財布やアクセサリーなどを少しずつ購入し、店員さんと関係を築いたことがバーキン購入につながったのだと思います。

2. 「VIP顧客でもないのに、偶然のタイミングで購入できた!」

(大阪府・30代男性)

私は特にエルメスの常連客というわけではなく、たまたま友人と一緒にエルメスの店舗を訪れました。最初は友人の買い物に付き合っていただけだったのですが、店内を見ていると、バーキンの話をしているお客さんが数名いました。その後、友人が別の商品を購入する間に店員さんと少し話をしていたところ、「実は、今日少しだけご案内できるバーキンがあります」と声をかけられました。

正直、まったく期待していなかったので驚きました。結局、その場で提示されたバーキンのデザインやカラーが自分の好みに合っていたため、即決で購入。これまでエルメスでの購入履歴はゼロだったので、「バーキンは一見さんには絶対に売ってもらえない」というのは必ずしも正しくないのではないかと感じました。

ただし、運が良かっただけかもしれないので、確実に購入したい場合は、やはりある程度の実績を作ることが大切だと思います。

3. 「いくら実績を作っても、すぐには買えない現実」

(福岡県・50代女性)

私は過去3年間にわたってエルメスの商品を購入し続け、総額500万円以上を使ってきました。バッグはもちろん、時計やジュエリー、プレタポルテまで幅広く購入しましたが、それでもバーキンを紹介してもらえませんでした。店員さんと仲良くなったつもりでも、担当が変わるたびに関係がリセットされる感じがして、なかなか「お得意様」として認識してもらえないのがもどかしかったです。

結局、待つことに疲れてしまい、専門店で購入しました。もちろん、直営店の価格より高かったですが、何年も待ち続けるよりも、確実に手に入る方法を選びました。バーキンが本当に欲しいなら、直営店にこだわらずに専門店や中古市場を利用するのも一つの方法だと思います。

4. 「海外の店舗で念願のバーキンを購入!」

(愛知県・30代男性)

日本で何度もエルパトを試みましたが、一向にバーキンを手に入れることができませんでした。そこで、パリ旅行の際にエルメス本店を訪れてみることにしました。パリの店舗では、日本のように明確な購入制限がなく、タイミングが合えば比較的手に入りやすいと聞いていたためです。

事前にQRコードをスキャンし、予約を取ってから店舗に向かいました。案内された際に「本日はバーキンの在庫が少しあります」と言われ、希望の色ではありませんでしたが、ほぼ即決で購入しました。海外では観光客向けの販売枠があるらしく、現地の店舗スタッフとしっかりコミュニケーションを取ることでチャンスを得ることができました。

ただし、パリのエルメスはかなり混雑しており、希望のカラーやサイズを選ぶことは難しいため、あらかじめ柔軟な対応を考えておく必要があると思います。

バーキン購入は「戦略+運+努力」が必要

実際の口コミからわかるように、バーキンを手に入れる方法は人それぞれ異なりますが、共通しているのは以下のポイントです。

  1. エルパトを根気強く続ける
  2. エルメスの他の商品を購入し、実績を作る
  3. 店員と関係を築く
  4. 海外店舗でチャレンジする
  5. 中古市場や専門店を利用する

一見さんでも運が良ければ購入できることもありますが、基本的には「エルメスでの購買履歴があるか」「ブランドとの関係を築いているか」が購入の鍵を握ります。直営店で確実に購入するのは難しいため、待つことにストレスを感じるなら、中古市場や専門店を活用するのが現実的な選択肢かもしれません。

【裏技】エルメス正規店でバーキンを売ってくれないなら中古店での購入がおすすめ

バーキンを定価で売ってもらうのは正規店で購入するしかない

バーキン トレサージュ 内側サブ収納部(ファスナーあり)写真
バーキン トレサージュ 内側サブ収納部(ファスナーあり)写真
バーキン トレサージュ

エルメスのバーキンを定価で購入できるのは正規店(直営店)のみです。中古市場やブランド専門店では、需要の高さからプレミア価格がつくため、定価以下での購入はほぼ不可能です。

エルメスはブランド価値を維持するため、バーキンを大量生産せず、販売対象も限定しています。正規店で購入するには、エルメスでの購買履歴を積むことが重要で、バーキン以外のアイテムを購入して実績を作ることで、店員から紹介される可能性が高まります。一見さんでも「エルパト(店舗巡回)」を根気よく続ければ、運よくフリー在庫を購入できることもありますが、確率は低めです。

確実に手に入れたい場合は、中古市場を利用するしかありませんが、定価より高くなることを覚悟する必要があります。定価購入にこだわるなら、エルメス正規店での関係構築が不可欠です。

中古市場なら確実に手に入る!賢い購入方法とは

バーキン パーソナルオーダー 正面写真
バーキン パーソナルオーダー 正面写真
バーキン パーソナルオーダー

エルメスのバーキンは正規店での購入が極めて難しく、購入には長期間の実績作りや運が必要です。しかし、中古店やブランド専門店を利用すれば、確実に手に入れることが可能です。中古市場ではバーキンの在庫が豊富で、正規店では手に入らないカラーや素材のモデルも購入できます。

中古店での賢い購入方法

  1. 信頼できる店舗を選ぶ
    バーキンは高額なため、偽物を販売する業者も存在します。AACD(日本流通自主管理協会)加盟店や、大手ブランド買取販売店を利用することで、安心して本物を購入できます。
  2. 価格相場を把握する
    バーキンの価格はサイズ・素材・カラー・状態によって大きく変わります。市場価格を把握し、適正価格で購入することが重要です。
  3. 新品同様のバーキンを狙う
    未使用品やほぼ新品のバーキンも流通しており、正規店で購入するのと変わらない品質のものを手に入れることができます。
  4. 支払い方法や保証を確認する
    高額なため、分割払いの有無や、アフターサービスがあるかを確認しましょう。保証がある店舗を選べば、購入後のトラブルを避けられます。

中古店を利用するメリット

  • 待たずにすぐに購入できる
  • 正規店では入手困難なカラーやモデルも選べる
  • 購入実績がなくても誰でも購入可能

定価より高額になるデメリットはありますが、確実に手に入るという点では最も現実的な選択肢です。バーキンを今すぐ手に入れたいなら、中古店の利用が最適な方法です。

まとめ:バーキンを売ってくれない理由と現実的な解決法

記事のポイントのまとめです。

  • バーキンは職人が手作業で作るため、大量生産ができない
  • エルメスは需要と供給のバランスを意図的に崩している
  • 一見さんには基本的にバーキンを販売しない方針をとっている
  • 販売対象はエルメスでの購入履歴がある顧客に限られる
  • 転売対策として販売員が購入希望者を厳しく選別している
  • 「30分ルール」により購入決定を迅速に求められる
  • お得意様にはバーキンが優先的に案内される
  • 店舗によっては在庫をディスプレイすらしていない
  • SNSの影響で世界的にバーキンの需要が高まっている
  • バーキンは投資対象として扱われ、転売市場で高騰している
  • エルメスでは年間2個までの購入制限があるとされる
  • 訴訟問題になったこともあり、販売方針が議論されている
  • エルパトを根気よく続ければフリー在庫に巡り合う可能性がある
  • 日本よりも海外の店舗のほうが購入しやすい場合がある
  • 確実に手に入れるには中古店や専門店の利用が現実的